座間市と都市間交流のある福島県須賀川市に元気と活力を届けようと、鈴鹿明神社神輿(みこし)保存会「入谷睦」(芥川薫会長)が、須賀川で11月12日(土)に開かれる「松明(たいまつ)あかし」に参加する。パレードで、同神社の神輿を担ぐ。
「松明あかし」は、420年以上の歴史がある伝統行事。数mになる巨大な松明を一斉に燃やす祭りで、毎年多くの来場者がある。今年は、東日本大震災を受け、犠牲者の追悼と復興を祈願して開催される。
同保存会が参加するパレードは、須賀川市内の松明通りで開かれる。パレードに伴って道路が通行止めとなる時間を活用し、神輿を担ぐ。時間は午後1時から30分ほどの予定。
神輿の担ぎ手は、同保存会のメンバーのほか、須賀川の消防署員など。芥川会長は「座間市民と須賀川市民が神輿を一緒に担ぐことで、復興への想いを共有したい」と意気込んでいる。また、当日は座間市から小学生10人ほどが参加する予定で、「神輿が練り歩く様子を目に焼き付けて、今回の震災のことなどを記憶に残してもらえれば」と芥川会長は話している。
復興を後押し
芥川会長によると、松明あかしで神輿を担ぐアイデアは、5月に須賀川を訪れた時に「この地にお神輿を持ってくれば、復興の役に立てるのでは」と思いついたもの。震災直後は、自粛ムードが高まっていたが、今後は復興に向けた元気が必要となると考えた。須賀川との相談を経て、9月中旬には参加が正式に決定。神輿は、小田急電鉄(株)大野工場から平成19年に奉納されたものを、担ぐこととなった。
特製の社名旗
神輿の正面に飾り付けられる社名旗も今回の参加に合わせて、特別に作られた。
神社名や紋が描かれる社名旗。今回は、方言を取り入れ、同神社の紋の上に「みんなでやんべぇ 絆 須賀川」と描いたものになっている。手がけたのは同保存会の会員で、東京手描友禅の伝統工芸士の佐波古(さはこ)直明さん。図案の作成から、塗り、縫製までを行った。
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