任期満了に伴う座間市長選挙が9月16日に告示され、現職の遠藤三紀夫氏(54歳・無所属)以外に立候補の届出がなかったため、遠藤氏が無投票で再選を果たした。座間の首長選挙が無投票となるのは48年ぶり。
遠藤氏は同日の午後5時過ぎ、相武台前駅近くの事務所で、集まった支援者と再選を喜んだ。遠藤氏は無投票での当選になったことについて、「大変な責任の重さを感じている。無投票は、『お前に任せた』と言われたことだと思っている」と話した。
キャンプ座間跡地計画具現化に意欲
遠藤氏が2期目の重点事項として挙げるのが、返還が予定されているキャンプ座間跡地の計画具現化だ。
キャンプ座間の土地の一部返還は昨年10月、日米合同委員会で基本合意がなされ、約5・4ヘクタールの返還が決まっている。市は返還予定地の利用構想として、病院の誘致、老朽化が進む消防本部の移転などを掲げている。
病院誘致は、近隣自治体と比べて病床数が少ない座間の課題を改善する計画だが、課題もある。神奈川県が定めた「県保健医療計画」では、広域ごとに基準病床数が定められており、座間が含まれる「県央二次保健医療圏」は、基準値4750に対して既存5010と上回っている。このため、病院を誘致するには同制度の緩和などが必要となる。
遠藤氏は「制度の弾力化を(県に)期待している。市からも働きかけを強めていきたい」としている。
第4次総合計画推進を図る
昨年に策定した「第4次座間市総合計画」の推進も、重要テーマだという。同計画は「ともに織りなす 活力と個性 きらめくまち」をテーマに、多様な地域コミュニティの活性化と連帯強化、産業活動の活発化などを掲げたもの。計画は2011年度から2020年度まで。
遠藤氏は「市民の声を反映させながら、コンセンサスを得るプロセスを大事にしてきた」と振り返り、2期目での計画推進に意欲をみせている。
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