12月6日に両国国技館で開かれた東洋太平洋ライトフライ級タイトルマッチで、栗原中央の井上尚弥選手(20歳・大橋ボクシングジム所属)が、同級2位のへルソン・マンシオ選手(フィリピン)にTKO勝ちし、最速タイで東洋太平洋王者になった。同日にプロデビューした弟・拓真選手(17歳・同)も判定勝ちで勝利し、兄弟揃って白星を挙げた。
6日の試合で、プロ5戦目の尚弥選手。タイトルマッチは世界王座奪取の最短記録(6戦)を目指す上で、試金石となる一戦だった。11月に遠藤三紀夫市長を表敬訪問した時も、「世界に挑戦できる勝ち方をしたい」と意気込んでいた。
尚弥選手は第1ラウンドから、上下のコンビネーションを駆使して相手を翻弄。第2ラウンドでは、強烈な右ストレートからダウンを奪う。第3・4ラウンドは、タフなマンシオ選手が粘りを見せるも、5ラウンドにラッシュ。連打で相手を追い詰めると、レフリーが試合を止めた。
試合後のインタビューでは「打たれ強い選手でした。ダウンを取った後で相手を落ち着かせてしまった。世界が遠のいたかも」とコメント。内容にこだわった試合で相手を圧倒しながらも、気を引き締めていた。
拓真選手は、日本ランカーの福原辰弥選手と対戦。デビュー戦ながら判定勝ちを収めた。
2人を応援する「井上尚弥・拓真後援会」の乾(いぬい)洋一郎会長は「2人とも勝って安心しました」と胸をなでおろしていた。また尚弥選手については「世界王座奪取だけでなく、そこで防衛し続けることが目標の選手。試合後のインタビューを聞いて、今回の結果に満足せず、自分を戒めていることを強く感じました」と話していた。
6日の勝利によって、次戦での世界挑戦の期待が高まった。その一方で、翌日7日に記者会見した大橋秀行会長は、次戦が世界戦になるか、東洋の防衛戦になるはか未定とした。
後援会では、兄弟の更なる活躍を応援する支援者を募っている。
申し込みや問い合わせは後援会【電話】046・251・7081/【FAX】046・251・7155へ。留守番電話の場合は、後援会から折り返すとのこと。
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