7月の「県消防操法大会」で優勝した座間市消防団第3分団(段谷(だんたに)比呂之分団長)が、いよいよ11月8日(土)、座間市として初となる全国大会に挑む。10カ月に及ぶ練習の「集大成」を、未知の大舞台で見せることができるか――。悲願の「全国制覇」に期待がかかる。
「全国消防操法大会」は、東京臨海広域防災公園(江東区)で開催。ポンプ車操法と小型ポンプ操法の2部門で、都道府県代表が競う。
第3分団が出場するポンプ車操法は、指揮者を含めて5人が一体となって操法を行う。放水ホースを使い、火点と呼ばれる的を倒すまでのタイム、行動の規律性や正確性などが審査される。大会は午前9時から始まり、第3分団は午前10時20分〜30分頃に登場する予定。
若さ活かしたスピードで
東原や栗原中央などを管轄する第3分団。現在は58人の団員が、それぞれの本業をこなしながら、地域防火・防災に尽力している。
市内には分団が5つあり、県操法大会(隔年開催)に順番で出場している。2014年代表の第3分団は、「全国出場」を目標に1月から始動し、体力錬成や操法技術向上に努めてきた。県大会では高得点を叩きだし、初の全国行きを決めた。
「スピードが大きな武器」と語るのは、市消防本部第2警備課の落合勝男課長(56)。今年は2人の大学生を含めた「若い力」を軸に、スピードにこだわってきたそうだ。時間短縮はもちろんのこと、1つ1つの動きを「キビキビ」と行うことで、審査員に与える「速さの印象値」も伸ばした。
火点を倒すまでの時間は、第1線、第2線ホースともに基準が設けられており、同分団はそれを5秒ほど上回る。前回(2012年)の全国優勝チームと比べても遜色ないレベルだという。スピードに加え、行動の規律性にも磨きをかけて、初優勝を狙う。
激励の集い
10月25日には、「激励の集い」が、ひばりが丘小学校で行われ、来賓や一般客が来場した。選手が練習で培った操法技術を披露すると大きな拍手が贈られた。
遠藤三紀夫市長は「規律正しく節度ある演技を披露していただき、とりはだが立ち胸が震えた」と述べ、「『座間市消防団ここにあり』という姿を全国に発信して欲しい」と期待を込めた。県消防協会の安田正命会長は、「無の境地で、訓練通りの成果を発揮して下さい」とエールを贈った。
指揮者を務める高波貴志さん(35)は「初出場で初優勝が目標。団員が楽しみながら操法できるよう、緊張をほぐしていきたい」と意気込む。段谷分団長(42)は「座間市の消防に関わる全ての人の想いを受け止め、『集大成』となる演技を見せたい。全国大会でも、県操法に続いて初となる『優勝』を狙います」と力強く語った。
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