ボクシングのWBC世界ライトフライ級王者の井上尚弥選手(21歳/栗原中央)が11月6日、所属する大橋ボクシングジム(横浜市)で記者会見を行い、王座を返上し、2階級上のWBO世界スーパーフライ級タイトルマッチに挑戦すると発表した。試合は12月30日に東京体育館で行われ、対戦相手は同級王座を11回防衛しているオマール・ナルバエス選手(アルゼンチン)。
2012年のプロデビュー後、ライトフライ級で戦ってきた尚弥選手。今年4月に国内最速で世界王者になると、9月には初防衛に成功した。しかし、10kgもの減量によって、ベストコンディションから遠い状態での試合を余儀なくされており、かねてから階級転向を表明していた。
スーパーフライ級はライトフライ級の2階級上で、上限体重が約3kg上がる。1階級上のフライ級転向の可能性もあったが、尚弥選手は6日の記者会見で「自分の適正階級はスーパーフライ級。一番力を発揮できる」とコメント。トレーナーの父・真吾さんも「最大限のパフォーマンスが出せる」と話した。
王者・ナルバエス選手は、43勝1敗という戦績を持ち、2階級で合計27回の世界王座防衛を成し遂げている。12月30日は「スーパーチャンピオン」とのビッグマッチとなったが、尚弥選手の国内最速2階級制覇が期待される。
井上兄弟VSナルバエス兄弟
会見では、世界ランカーの弟・拓真選手(18歳・同)のプロ4戦目も発表された。相手は、同じく世界ランカーのネストール・ナルバエス選手(アルゼンチン)。オマール・ナルバエス選手の弟で、30日は奇しくも「兄弟対決」となった。
兄弟揃っての大一番に向け、「井上尚弥・拓真後援会」の工藤元(げん)会長は「300人規模の応援団を作り、2人を応援したい。地元・座間からも多くのサポーターに足を運んでもらえると嬉しいです」と応援を呼びかけている。チケットなどの問い合わせは後援会【FAX】046・211・6338または【メール】boxteaminoue@gmail.com。そのほか問い合わせは工藤会長【携帯電話】090・2422・7207。
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