座間市は2月20日、2015年度の当初予算案を発表した。一般会計は、393億6614万円で過去最大。新消防庁舎建設事業費や芹沢公園整備費など投資的経費を大幅に増やした「積極型」の予算編成となった。
行政運営の基礎を成す一般会計に加え、国民健康保険や公共下水道事業に関する特別会計も284億1426万円(前年度比9・2%増)と過去最大。水道事業会計と合わせた予算総額は、708億6259万円となる見通しだ。
歳入の中核となる市民税は、前年度比マイナス0・6%の180億6233万円。個人市民税は若干増額したが、企業の法人市民税が、法人税率引き下げの影響でマイナス5・8%の9億7050万円となった。
歳出を「人件費」や「扶助費」などの性質別にみると目立つのが、公共施設建設や道路整備に充てられる「投資的経費」の増加。昨年度の当初予算案では14年ぶりに30億円を上回っていたが、今年度は更に5億円ほど追加され、35億5162万円にのぼった。キャンプ座間の返還予定地内で計画中の新消防庁舎建設(3億6690万円)、2017年完成予定の芹沢公園整備(4億8487万円)、北・東地区文化センターの耐震化・エレベーター設置(1億4024万円)など、市民生活に身近な施設で整備が進められる。
歳出の増加は、行政の貯金とも言える財政調整金や、国と県からの支出金などでまかなう。
拡充・新規事業
市は第4次座間市総合計画に基づいて、新年度の主要事業を掲げている。主な拡充事業は、通学路や犯罪多発地域への防犯カメラ50基設置(543万円)、防火服上下セットなど消防団の装備充実費(5910万円)、既存の民間共同住宅を市営住宅として借り上げる事業(1億54万円)。新規事業には、大雨による冠水被害が多い近代乗馬クラブ付近(市道38号線沿い)の対策事業(3594万円)が盛り込まれた。
新年度当初予算案は、今月26日から開会した座間市議会第1回定例会で審議される。
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