座間警察署の署長に就任した 春田 政之さん 座間市在住 54歳
「明るく元気」の導き手
○…神奈川県警の鉄道警察隊長などを歴任し、先月、初の署長を拝命した。着任の挨拶では署員に向け、「人を大切にして欲しい」と呼びかけた。「人」とは座間市で暮らす人、市を訪れる人、そして署員自身だという。住民を犯罪から守るためにも、自らを大切にする必要があると強調した。
○…横浜市の出身。知人から「大変だけど、やりがいも大きい」と勧められ、警察官の道へ。これまでは主に外国人犯罪の捜査に従事した。「よくフィリピンの方と間違われます。似ているでしょ」とおどけて話すが、その方面のエキスパート。外務省や警察庁にも出向し、県警国際テロ対策室長を務めていたほどだ。国外で捜査することも多く、事件が発生すれば1カ月家に帰れないことも。警察官人生を振り返れば、知人が話していたように「大変」な日々も多かった。それでも辛いと思ったことは無く、逆に「やってやろう」と原動力に変えてきた。
○…家族は妻、大学生と高校生の子ども2人。仕事柄、育児の時間は限られていたものの、毎朝、子どもの靴を磨き上げて「俺は見ている」「応援しているぞ」という無言のメッセージを込めた。また海外に単身赴任していた時に身に付けたというアイロンがけで、制服のワイシャツを綺麗にしては渡していたそう。多くを語る時間は無くても、行動によって子育てに尽力してきた。
○…落ち着いた口調と、意思の強そうな表情。初対面の相手が抱く印象は、「誠実」や「実直」といったところだろう。その一方で、大のおやじギャグ好きという側面も。ギャグに海外の地名や人名をふんだんに盛り込むあたりが、その本気ぶりを伺わせる。「署員には、あまり披露していないけれど。そのうち」と笑う。署長として目指す警察署像も、その性格を反映してか「明るく元気な座間署」だとか。笑顔で市民に接しながら、その安全と安心を守り続けていく。
|
|
|
|
|
|