神奈川県優良工場表彰の表彰式が1月25日に神奈川県庁で行われ、市内からはオーダー家具メーカー・富士ウッドワークス(株)(栗原/齊田光男代表)が唯一の受賞となった。
地域経済の発展が目的のこの表彰。県内で製造業を営む中小企業の中から、優れた生産技術や経営成績を誇り、労働災害防止や環境関連手続の順守に取り組む事業所が受賞している。
今年は自動車やエレベーター部品工場など9事業所が受賞。同社は座間市商工会から推薦を受け、市内企業としては(株)工研以来、7年ぶりの選出となった。齊田勇取締役工場長は「素直にうれしい」と喜ぶ。
同社は特注家具や木工製品のデザイン・製造などを請け負う。2014年と16年に計3回の設備投資を行い、一点ものの生産工程を機械化。熟練の職人が手仕上げすることで、高品質な製品を短期間で製作していることなどが評価された。
品質へのこだわりは「当たり前のこと」と齊田工場長は語る。特注専門のため、難度の高い要望にも妥協することなく応えてきた。「他にない設備投資と職人の対応力で、差別化を図ってきた」と明かす。
今後は生産力の更なる強化が目標とし、「ここからが勝負。多くの依頼に対応できるよう体制を整えていきたい」と話している。
小規模企業者表彰に広野台のミツワ工業
県優良小規模企業者表彰の表彰式も同日に県庁で行われ、産業用機械部品の加工などを手掛ける「ミツワ工業(株)」(藤倉崇志代表取締役)が受賞した。
この制度は、県内中小企業の約9割を占める小規模企業者を表彰することで、その活性化を図ろうと15年度に制定された。独自技術や工法によって商品・事業化していたり、地域貢献活動などを展開している会社などが対象。今年は、13事業所が選ばれた。
同社は、1979年創業。モーターなどの駆動部分の動力を伝達するための部品「軸継手(じくつぎて)」などを製造・加工している。大きさや形状が異なる軸継手を、単品から短期間で納品できる点などが選出につながった。
「事業を高く評価していただき嬉しいです」と喜ぶ藤倉代表。市内で製造業に携わる2代目や3代目で構成される「ZANABI(ざなび)」に所属しており、そこでの情報交換が経営に活かされているという。「今後も仲間たちと交流を深めながら事業を発展させていきたいです」と抱負を語った。
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