口の中や手、足などに発疹が現れる「手足口病」が、乳幼児を中心に流行している。厚木保健福祉事務所管内(厚木市・海老名市・座間市・愛川町・清川村)で定点あたりの週別報告数が、県内最多の20・55に達したことが分かった(7月22日から28日)。
手足口病はせきやくしゃみから感染するほか、排出物内のウイルスが手を介して口や目に触れることでうつるケースもある。ワクチンや病気を治療する薬はなく、1週間から10日で自然に治る。患者の約90パーセントが5歳以下の子ども。
県衛生研究所によると、県内213カ所を指定した医療機関(定点)からの報告数は増加傾向。国が定める警報レベル(定点あたり5・0以上)が2地区を除き続いている。厚木管内では1日以降4週連続でトップとなり、2番目に多い藤沢管内(14・63)と比べてもおよそ6ポイント高い(7月22日から28日)。原因について同研究所は「現時点では経過をみないと地域的な理由は分からない」という。
厚木市内は6月3日から7月7日までの5週間の報告数は5人だったが、7月8日以降28日までの3週間は計100人と急増している。子育てイベントに参加していた1歳9ヵ月の子どもを持つ母親は「流行しているのは知っている。こまめに濡れたタオルで手を拭くなどして気を付けている」と話した。
また厚木市はホームページで注意喚起を実施。市健康医療課は「頭痛や嘔吐、2日以上発熱が続く場合はあつぎ健康相談ダイヤル24の利用や医療機関を受診して欲しい」と呼びかけた。
※8月5日起稿
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