七沢地区の豊富な農地を有効活用し、地域を再生・活性化させようと同地区で収穫された農産物などを販売する「七沢日曜なんでも市」が8月4日、スタートした。場所は黄金井酒造・さがみビール園セルバジーナ前の駐車場。雨天時を除き、毎週日曜日と祝祭日の午前9時から午後3時まで開かれている。
この日曜市は、2011年から地域社会づくりに取り組んでいる「NPO法人里山ネット・あつぎ」(井一信義理事長)が、七沢の伊勢原津久井線(県道64号線)を通る車に立ち寄ってもらい、市内外の人に喜んでもらえる市にしようというもの。5月から準備を進め、黄金井酒造(株)の協力を得て駐車場を休日限定で使えることになり実現した。
七沢と玉川地区で作られたものが販売品目となる。トマトやニンジンなど季節ごとの野菜やブルーベリーなど収穫されたばかりの食材が中心だ。今後は”七沢産”のブルーベリーをお酒にして地元の特産品として売り出す計画もあるという。
また、家族で楽しめる木工クラフトや木で作った箸置き、バターナイフなどオリジナルの手芸品を制作し、観光客対象の土産品の充実も図る。9月には木工の体験イベントも計画するなど、誰もが楽しめる交流拠点を目指していく。
井一理事長は「七沢が賑わい創出の拠点になり、眠っている観光資源が目覚め、将来的には道の駅のような大きな市になればと思います」と話した。
船子在住の高橋幸子さん(42)は「遠くに行かなくても、近くで手作りのものを安く買えるのが良いですね。コミュニケーションも取れ、地元愛を感じました」と次回の開催が待ち遠しい様子だった。
出店している市は現在6店舗ほどだが、最大で15店舗ほどは可能で出店希望者も募集中。農産物の販売は鮮度などを考慮して、販売時間を短縮化するなど今後の運営上の課題もある。今後の”七沢市”の展開に市内から注目が集まる。
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