厚木市、愛川町、清川村で構成する「厚木愛甲環境施設組合」の新ごみ中間処理施設の建設候補地について市は11月20日、金田地区の自治会(上部・東部・中部)と市で基本協定書が締結されたと発表した。
市によると建設候補地は現環境センター北側の約1・8ヘクタール。今後は、環境影響調査などを経て、2018年度着工、20年度の稼働を目指していくという。
総予算は195億円になる見込み。処理量は一日290トンで、現センターとほぼ同じ規模に相当する。協定書には、交通面や施設周辺の整備、環境に配慮した施設の建設などが盛り込まれている。
同施設の建設候補地については、05年度に一度は棚沢地区が選定されたが、地元住民の反対などで撤回。08年度に「厚木市ごみ中間処理施設建設候補地再検討委員会」で再検討され、09年度には候補地の詳細な調査を実施した。
同地区には、これまで市から11年7月に候補地選定の報告があった。12年3月には同地区の3自治会に対して説明会を開き、今年3月30日には同地区と市の間で基本合意書が締結されていた。
しかし、この間に「金田地区新ごみ焼却場建設に反対する会」(鈴木正次代表)が結成され、同会は今年2月、小林常良市長あてに1076人分の反対署名を提出。また、建設反対の陳情が厚木市議会へ2回提出され3月と6月に審査、不採択になった。
市環境総務課は「地元と基本協定を結ばせていただきました。反対の会の方にもお会いして状況を説明させていただき、今後はスケジュールを立てて建設に入っていきたい」とコメントした。
鈴木代表は「説明会もセレモニーのように行われただけで、住民との協議をないがしろにして協定書を締結したのではないか。現段階では、今後も反対運動は継続していく」と話した。
厚木・愛川・清川版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>