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「たまもび号」実験開始 訪問介護に超小型電気自動車活用

社会

公開:2014年1月17日

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職員が運転し、訪問介護に出発する「たまもび号」
職員が運転し、訪問介護に出発する「たまもび号」

 訪問介護の現場でスタッフが超小型電気自動車(EV)を活用する実証実験が1月9日、市内小野の介護施設、玉川グリーンホーム(原田忠洋施設長)でスタートした。介護施設での取り組みは国内初めてで、実用性や使い勝手などを検証する。

 この取り組みは、昨年11月1日に締結した「厚木市・日産自動車グリーンモビリティ・プロジェクト」の一環。連携テーマの一つである電気自動車活用モデル事業について、介護施設の訪問スタッフの移動車両として、地域の新たな交通手段の可能性を探ることや寒冷期の使用で新たな課題を把握するのがねらい。

 実証実験は3月8日までの2カ月間にわたって行われる。使用される車両、「ニューモビリティコンセプト」は全長2・34メートル、全幅1・23メートルのコンパクトな前後2人乗り電気自動車。親しみを込めて「たまもび号」と名付けられた。

 車両は市が国土交通省から公道走行の認定を受け、同社が施設に1台貸し出し、施設の職員が運転する。施設の周辺は狭い道が多く、深夜の緊急的な訪問もあることから、機動性や静粛性といった特徴が生かせるのではと期待されている。

 9日の出発式では、小林常良市長が「日産と玉川グリーンホーム、市が三位一体となり、施設の中でどういう働きができるか研究したい」などと挨拶。また、原田施設長は「環境に配慮したまちづくりの促進には高齢者をはじめとする地域の皆様の生活を支える交通整備が不可欠」などと話した。日産自動車の佐藤学技術企画部長は「施設の皆様の率直なご意見、ご感想、気付きなどを頂きたい」と期待を寄せた。

 その後、事前に研修を受けた職員が車両に乗り込み、訪問介護に出発した。
 

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