厚木市では人と動物が共に暮らせる社会の実現や、飼い主の責任について一緒に考えるきっかけにしてもらおうと、動物福祉・動物愛護市民シンポジウムを10月18日(日)に市文化会館小ホールで初めて開催する。
シンポジウムは講演会とパネルディスカッションの2本立て。女優、タレントとして活躍する一方で、公益財団法人動物環境・福祉協会Eva理事長として長年にわたり動物愛護に取り組んでいる杉本彩さんを講師に招く。
第1部は杉本さんによる「人と動物が幸せに共生できる社会を目指して」がテーマの基調講演。第2部では杉本さん、東京農業大学伴侶動物学研究室の増田宏司さん、神奈川県動物保護センター所長の小池剛さんによるパネルディスカッション。ペットの適正な飼育や、災害時の動物の扱いに関して飼い主ができる事などを議論する予定。
参加は無料。当日は昼12時30分開場、同1時開演。事前申込みは終了しているが、席に余裕がある場合当日会場での受付も可。詳細は市生活環境課【電話】046・225・2750へ。
地域猫の取組みに着目
今回のシンポジウムが行われる背景には、市内における飼い主のいない動物に対しての関心を深めてほしいという意図がある。
その一例が野良猫。「エサをやってかわいがる方もいれば、し尿による苦情を市に訴える方もいる。二極化しがちな状況ですが、市民や動物が穏やかに暮らせる環境を作れれば」と生活環境課の山川博道課長は話す。
同課では各地で取組みが広まる「地域猫」の仕組みに着目。東京都新宿区など、先行している自治体を視察するなどしている。
地域猫が野良猫と違うのは、地域住民やボランティアが行政と連携して管理している点。現在市内では、「厚木街ねこの会」などのボランティア団体が不妊・去勢手術や里親探しを行っている。市ではこうしたボランティア団体や県と情報交換をしつつ、将来的に制度としての地域猫対策に取り組む意向。今回のシンポジウムでも取り上げられる予定だという。山川課長は「地域猫の問題も含め、シンポジウムを通して飼い主のいない動物に市民が関心を持ってもらうきっかけになれば」と話した。
厚木・愛川・清川版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>