中荻野のあつぎこどもの森公園で公園の企画や運営に携わる市民団体「あつぎこどもの森クラブ 四季の里山紹介プロジェクト(自然PJ)」が7月23日、同園の田んぼとため池で生態系被害防止外来種に指定されているアフリカツメガエルの駆除活動を実施した。
活動は昨年から同園でツメガエルが観測されていることから、幼生(オタマジャクシ)の繁殖実態を確認することが目的。成体(大人)の捕獲駆除も行った。
この日は自然PJのメンバーら7人が参加。網を使って水の中をさらいながら水中生物を観察。アフリカツメガエルの幼生は確認できなかったものの、事前に仕掛けていたワナに1匹の幼体(子ども)のツメガエルを捕獲。ホトケドジョウやトンボの幼虫のヤゴ、県の絶滅危惧II類に指定されている藻の仲間「イトモ」を発見した。
自然PJのメンバーらによると、イトモは県内でも確認が少ない希少種。市内でも見られたが、生息が減少傾向にあった。同園のイトモは鳥などが運んできた可能性があるという。
自然PJのメンバーで神奈川トンボ調査・保全ネットワークの代表の諏訪部晶さんは「ツメガエルの幼生がいなければ、今生息する個体を駆除すれば生態系の保全は守れる」という。
自然PJでは秋ごろに再度アフリカツメガエルの駆除を計画しているほか、随時観察活動をしている。
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