厚木市は本厚木駅周辺の大雨による浸水被害対策として、駅南側のあさひ公園(旭町)の地下に雨水貯留施設を設置する。この計画について地域住民への事業説明会が7月26日、厚木南公民館で開かれた。
説明会には公園周辺の旭町1丁目、5丁目の住民や市議会議員ら24人が参加。市下水道施設課と公園緑地課の職員が説明を行った。
本厚木駅周辺の下水道整備は昭和40年代に行われ、1時間に40㎜の雨に対応できる仕組みになっている。しかし市内では2013年に1時間当たり65㎜の雨が降り旭町でも床上・床下浸水が発生。地域住民からも対策の声が上がっていた。
今回あさひ公園地下に設置が計画されている貯留施設は、縦27m・横43m・高さ25mで、貯留量は約1万4千トン。小学校のプール約40杯分に相当する。市ではこのほか厚木北地区に長さ960mの雨水貯留管を今後設置し、処理能力を市内他地区と同じ1時間当たり51㎜にまで向上。浸水被害10cm以下をめざす。
工事期間は2017年4月から2019年6月までの2年3カ月を予定。その間公園はトイレなどを残し全面閉鎖される。事業費は当初概算で約21億円としていたが、地盤への影響を考慮し工法を変更したのに伴い、約33億円となった。事業完了後にはあさひ公園のリニューアルも実施されるが、こちらは事業費には含まれない。
説明会では住民から、地盤への影響や、防災倉庫など公園内の既存施設の対応に関する質問などがあった。
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