アジア選手権大会に出場する女子ソフトボール日本代表のトレーナーを務める 金城(きんじょう) 充知(みつあき)さん 下糟屋在住 41歳
日本代表支える鍼灸師
○…身振りを交えたよどみない受け答え。クールな印象を受けるも仕事を語る時、熱い思いがあふれる。スポーツ選手の治療やコンディション管理、メンタル面のケアにいたるまでを一手に預かる「トレーナー」として今年5月、女子ソフトボール日本代表から参加を要請された。「必要としてくれてうれしい。選手たちがグラウンドで結果を残せるよう黒子をまっとうします」。こぶしを握り誓う。
○…女子ソフト日本代表は、北京五輪で世界一に輝いた”元祖なでしこジャパン”。現代表は9月20日から台湾で行われるアジア選手権に出場する。「日本、米国、豪州が現時点の世界三強。アジアは通過点」ときっぱり。自身も大会中、チームに帯同する。以前もトレーナーを務めたことがあり、現代表にはよく知る選手も多い。エースの上野由岐子投手は高校から見てきた。「世界一のピッチャー。性格もよく知っているからしっかりサポートできる」と頼もしい。
○…サッカーに夢中だった高校時代。けがで痛む足首を鍼灸の勉強をしていた知人が治してくれたことがきっかけで卒業後、鍼灸の専門学校へ。転機は、鍼灸師として駆け出しだった25歳のころ。トレーナーをする友人の影響で自身もその道を目指した。縁あってソフトボールの実業団チームから声がかかり、そこでの仕事が評価されるまでに時間はかからなかった。初めて日本代表に招かれたのはその約2年後だった。
○…2004年に結婚。現在、妻子と3人で暮らし、10月には二児の父となる。普段は桜台の施術院に勤務。親身な姿勢は評判で、連日多くの人が訪れる。「鍼灸の技術より大切なのは一人ひとりに向き合い個性を把握すること。それはトレーナーの仕事にも通じます」。アジア選手権までわずか。情熱を胸に世界と対峙する日々が始まる。
|
<PR>
|
|
|
|
|
|
|
|
<PR>