9月に行われた競泳の日本学生選手権(インカレ)で、伊勢原市出身の塩浦慎理選手(19歳)が50m自由形に出場し、日本記録に並ぶ22秒11で優勝した。来年4月に行われるロンドン五輪の代表選考会にむけて、10月から練習を再開した塩浦さんが今の思いを語った。
塩浦さんは、強豪・中央大の2年生。50mと100mの自由形が専門で、インカレ後の山口国体では100mに出場し、大会新の49秒06で優勝している。
国体後のオフを経て、現在は1日7時間以上の練習をこなす。五輪を目標に代表選考会までのおよそ7カ月間で、さらなる記録の更新を目指している。
「インカレで日本記録が出たのはコーチや仲間の応援があったからこそ。自分の力にはまだまだ課題が多い」と塩浦さん。自身の弱点を「スタート時」と分析する。「筋力を強化して瞬発力を身に付けたい」と、通常の水泳練習に加えて背筋や腹筋のウェイトトレーニングにも励んでいる。
来年の代表選考会では50mと100mの両方に出場。派遣標準記録を突破した上位2人が代表に内定するが、50mは21秒97、100mは48秒28以上を出さなければならない。いずれも高いハードルだが、「スタートダッシュをもっと良くすれば、届かない記録ではない」と塩浦さんは話す。
2歳で水泳を始め、小学4年の時には50m自由形で県を制するなど、実力はすぐに開花した。中学1年の時にはジュニアオリンピックで全国優勝も成し遂げた。
その年のアテネ五輪を観て「オリンピックに出たい」という夢を抱いた。その思いで今日までやってきたが、遠くにあった夢も今や手の届く所にある。「伊勢原出身のオリンピック選手になれるようしっかり準備したい。必ず目標を達成します」。塩浦さんは大きな声で誓った。
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