新市長に高山氏 県議・市議でも自民勝利
任期満了に伴い9月23日投開票された伊勢原市長選挙。新人で前県議会議員の高山松太郎氏(62歳)=無所属・自民推薦=が16334票を獲得し、3選を目指した現職の長塚幾子氏、新人の宮川一彦氏を破り初当選した。また、同日の投開票で行われた県議会議員補欠選挙は新人で前市議会議員の渡辺紀之氏(42歳)=諸派・自民推薦=、市議会議員補欠選挙では萩原鉄也氏=無所属・自民推薦=(45歳)、橋田夏枝氏=無所属=(41歳)が初当選した。
市長選では、厳しい市の財政状況などが争点となった。高山氏は市議・県議20年の経験と特定財源等の積極的な確保、大山日向などの観光資源を利用した活性化を訴え、支持を伸ばした。
10時半にTVで当確が流れると事務所内には喜びの声があがった。高山氏は「現職の壁が厚く、厳しい選挙戦。現状に不安を持つ市民が多かったのが勝因ではないか」と話し、次々と訪れる支援者と喜びを分かち合った。また「現状を市民の皆様と共有し、成長戦略を練り、計画的な財政に基づいた将来の青写真を作ります。子どもたちには夢を、働く人には希望を、お年寄りには安心を、そんな街をつくっていきたい」と抱負を述べた。
高山氏のこの日のネクタイは赤色。夫人がポスターに使ったイメージカラーのブルーを勧めたが、赤色を選んだという。これは、還暦祝いに夫人がプレゼントしたネクタイ。「最後は晴れ晴れとした赤を選んだ。これの方が縁起がいい気がした」と笑顔で話した。
初登庁は10月1日(月)。
速報と同時に、長塚陣営からは「信じられない」とため息がもれた。2期8年の実績と、クリーンな政治を訴えた長塚氏は僅かに及ばず、選挙事務所で「粉骨砕身で改革に取り組み、クリーンな政治を行ってきた。一定の成果もあり、悔いはない。当選された方には市政発展のために尽力してほしい」と話した。
また宮川氏も給与50%返納や財政立て直しを訴えるも票を伸ばせなかった。
県議・市議補選
市長選に立候補した高山氏の辞職による県議補選(欠員1)は、前市議の渡辺紀之氏、同じく前市議の宮坂順一氏(57歳)、みんなの党公認の小林伸吾氏(35歳)による新人3人の争いとなった。
渡辺氏は自民党の組織力を活かしつつ、市・県連携の重要性や広域連携による観光・産業の振興を訴えて支持を伸ばし、他の候補に大差をつけて初当選を果たした。
当確を受けて、多くの支持者に迎えられた渡辺氏は「多くの協力のもと、ブレずに誇りを持って戦えた。皆様の大事な一票を頂き幸せ者。今後はお役に立てる仕事をして恩返しをしていきたい」と抱負を述べた。
新人4人の争いとなった市議会議員補欠選挙(欠員2)。みんなの党公認の中野剛氏(46歳)、共産党公認の麻生捷二氏(70歳)を抑えて、歯科医師の萩原氏、保険代理店業の橋田氏が初当選となった。
今回の選挙戦では、すべての選挙で自民党推薦候補の勝利となり、市内での組織力の強さを示した。また市内初となる、みんなの党公認候補者が立候補するも議席の獲得はできなかった。
当選した4人は、25日に市役所で当選証書を受け取り、新人議員として活動を開始した。
当日の有権者数は80064人。投票率は市長選と県議補選が42・93%、市議補選が42・91%。
9月25日起稿
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