今年4月にストーリー「江戸庶民の信仰と行楽の地〜巨大な木太刀を担いで『大山詣り』〜」が日本遺産に認定された伊勢原市。6月2日には有識者らによる協議会が発足し、地域活性化に向けた日本遺産の活用が始まる。
地域の歴史的魅力や特色を通じて日本の文化・伝統を語るストーリーを認定する日本遺産。伊勢原市が提出した「大山詣り」は古くから続く大山信仰をベースに神社仏閣や美術・工芸品、職業など21の文化財で構成されている物語となる。
市では2日、日本遺産を活かした地域活性化事業を円滑に進めるため、大山阿夫利神社や日向薬師・宝城坊などの神社仏閣をはじめ、伊勢原市商工会や伊勢原青年会議所、小田急電鉄(株)、産業能率大学など、合わせて20団体で構成される協議会を設置した。
第一回となる協議会で高山松太郎市長は「日本遺産は地域の文化遺産の適切な継承と地域の活性化を図ることが大きな目的。日本遺産を活かして伊勢原を元気な街に。日本遺産の認定はゴールではなく新たなスタートです」とあいさつ。会長に高山市長、副会長に鈴木良明氏(市文化財保護審議会・会長)、斉藤進氏(産業能率大学・教授)が選出された。
日本遺産を認定する文化庁では、日本遺産を活用した取り組みに対して補助金を交付する。協議会では現在、情報発信・人材育成、普及啓発、調査研究などの事業を柱に約5400万円の補助金を申請している。ヒアリング等が行われ、最終的な補助金額が決定されるという。
協議会では今後、市全体での地域活性化を図るための魅力発信をはじめ、県の新たな観光の核事業に認定されている「平成大山講プロジェクト」と取り組みを補完しながら観光振興を進めていく。
日本遺産サミット
7月1日(金)には岐阜県の長良川国際会議場で「日本遺産サミットin岐阜」が開催される。当日は、「大山詣り」を含め、現在までに認定されている37件の日本遺産認定団体によるブースが出店される予定。また、今年4月に認定された19件には認定証の交付式が行われる。
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