市民有志の手で企画、運営され、毎年2万人以上を動員してきた伊勢原のビッグイベント「いせはら芸術花火大会」(主催/同実行委員会)が、来年は開催されないことが分かった。実行委員会は11月20日、ソーシャル・ネットワーキング・サービス「フェイスブック」を通じて方針を発表。2017年の開催にむけ、来年4月から準備に入る。
「いせはら芸術花火大会を応援くださっている皆様へ」と始まるメッセージからは、開催の見送りが苦渋の決断であったことがうかがえる。
実行委員会の柏木貞俊委員長によると、会場となる市総合運動公園周辺の対策費など、花火の打ち上げ以外にかかる費用がかさんできたことや、スタッフの不足などが中止の主な理由。
今年4月の第5回大会はおよそ2千万円の協賛金、募金を活用して行われた。来年も開催となれば同程度の予算が必要となるが、すでに会場周辺の対策費用は200万円を超す試算があるといい、企画・運営方法を見直すため「熟慮の期間を設ける事にいたしました」と中止を決定した。
いせはら芸術花火大会は2009年、下糟屋、池端周辺の田んぼで第1回が開催された。以降、東日本大震災などで延期もあったが、12年からは市総合運動公園に会場を移して行われてきた。「市民有志の手づくり花火大会」である点が特徴で、およそ10人の実行委員会メンバーを中心に、100人を超すボランティアスタッフが協賛金集めや街頭募金、当日の大会運営までを担ってきた。
今後について柏木委員長は「再び芸術花火が打ち上がるよう、これからも努力をしていきたいと思っております。皆様のお力添えをぜひともお願いします」と話している。
実行委員会では、2017年の第6回大会開催にむけ、来年4月から準備に入る方針だ。
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