市内における路線バスの利便性などを検証する乗車体験とワークショップが1月22日に行われた。ルートは海老名駅から市役所を経由して湘南台駅へ抜ける新しい路線で、市民が実際に乗車し意見交換を行った。
ワークショップは都市計画の中で市内の公共交通利用を検証しようと、市都市政策課により実施された。都市計画審議会や総合都市交通計画などで市に携わっている横浜国立大学の中村文彦教授の助言から「まずは市民と市が体験し、考えることから」と企画されていた。
バスのルートは、海老名駅から「東名綾瀬」、「綾瀬市役所」、「南大山」(イトーヨーカドー湘南台店前)を経由して湘南台駅間の路線で、実在しない新路線。朝9時30分から午後2時30分までの間に往復で3回運行した。乗車体験には同大学の学生と、事前に申し込みをしていた市民約100人が参加。それぞれが利用したい場所で乗降して体験した。早川在住で日頃は海老名駅までバスを利用しているという50代の女性は「初めて湘南台方面に来た。買い物もできて、この路線が実現したらすごく便利」と話していた。
体験後には市役所でワークショップが行われた。参加者からは停留所の場所などの意見や、かしわ台駅・さがみ野駅への新路線設置要望、既存のバスルートとの重複やマイカー使用の理由で「バスを利用しない」という意見などもあがった。中村氏は「環境保全や渋滞緩和、高齢者が我慢なく自動車運転からシフトできる移動手段としても、バスの果たす役割は期待できる。こうして楽しく市民と市でバスについて考えていきたい」と話していた。
綾瀬版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|