特別連載企画【1】 "大輪の花、咲かせてみせる" ――花火まであと62日
この企画では8月25日(土)に開催される「第36回商工会青年部花火大会」への取組みを
4回にわたって紹介します。
夏の恒例イベント「いきいきまつり」の夜、綾瀬の夏の風物詩商工会青年部の「花火大会」が開かれる。あの一夜が、市内の若手たちの渾身の努力の結晶であることを、どれだけの人が知っているだろうか―。
昨年は震災により「いきいきまつり」が中止となり、安全面などの懸念から花火大会もやむを得ず中止となった。苦渋の決断。過去35年の歴史の中で、花火を実施しない夏はなかった。「来年は必ずやるぞ」。静かな夏の夜に青年部メンバーの熱意は募っていった。
秋が過ぎ、冬を越えた2012年2月、ついに本部となる運営委員会(伊藤誠一委員長)を結成し動き出した。市や打上げ地の地権者、警察署、警備会社、自治会などに許可や依頼に向かい、内部では概算の予算や目標の設定、協賛者へ依頼する段取りを組む。
花火大会の肝は協賛金集め。青年部の花火には行政などの大型協賛金が無く、花火に理解ある市内の中小企業や個人の協賛金と募金のみで構成されている。依頼先はおよそ870件、仕事の合間をぬって営業マンさながらに35人の部員が市内を駆け回る。前回の2010年には約860万円を集め、2000発の花火を打ち上げた。「花火を見る来場者の笑顔や歓声で、全てが喜びや安堵になる」と伊藤委員長は話す。
6月12日には全体会議が行われ=写真、協賛金集めが始まった。今年の目標は900万円。今後は街中に募金箱も設置して呼びかける予定だ。「少しでも協力してもらい『みんなの花火』に愛着を持ってもらえたら」と部員は話す。
最新の情報は青年部ブログ【URL】http://u-40.seesaa.net/で配信している。