県央地域で活動し、文化イベントなどの企画を行っている団体「21世紀文化振興会」(吉田幸子代表)が市公認キャラクター「ブタッコリ〜」の歌を制作した。
同会は当初、「さっちゃんグループ」という名前で発足した。15年前に「一人暮らしの高齢者のために何かしたい」と吉田さんが知人と2人で立ち上げた団体で、「いつか故郷の母のところにも行きたい」という思いで活動していた。
ところが、それが叶わぬまま母親が他界。母へのありがとうの気持ちを伝えようと作った話を舞台化するにあたり、団体の組織化が必要になったため現在の形になった。
自身の「原風景」を詞に
歌を作ったきっかけは、綾瀬で働くメンバーの「ブタッコリ〜の歌があったらいいのに」という一言。音大出身の吉田さんに、白羽の矢が立った。
作曲の際に真っ先に思い浮かんだのが、綾瀬市役所付近から望む春日原と富士山、大山の雄大な風景だった。夫を早くに亡くし、慣れない仕事に疲れて大和の自宅に帰る時に見るこの風景に癒され、勇気づけられてきたという。
歌詞は「異国の血(イギリスのヨークシャー種)を引くブタッコリ〜が綾瀬にやってきた」という設定で物語を紡いだ。岐阜県出身で、初めて綾瀬から望む富士山を見た時の自分の感動を重ねている。春日原から見る「同じ大きさに並ぶ富士と大山」が好きで、メンバーが描いたパッケージイラストも、ここにこだわった。
2番は綾瀬の農産物、3番は「みんなで仲良く」をテーマに歌詞を書き、最後はプロが編曲。「お姉さんの歌」「ピアノ演奏とオカリナ」「ピアノのみのカラオケ」など6バージョンを収録した。「私一人では到底作れなかった。協力してくれたみなさんのおかげで、とてもいい物ができた」と吉田さんは話している。
CDは1枚1千円。綾瀬市内の「花いちもんめ」「吉祥」「ラニパン」の3カ所で販売している。
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