第13回日美絵画展のちぎり絵部門で優秀賞を受賞した 木村 元子さん 三崎町小網代在住
あふれる好奇心
○…8月9日(木)から18日(土)まで国立新美術館で開催される「第13回日美絵画展」のちぎり絵部門に初出品し、見事優秀賞ユーキャン特別協賛賞を受賞した。これまであまり展覧会等にも積極的に出品をしてこなかったが、今回はちぎり絵の部門があったことから決意。「5〜6回は落ちても当たり前。そのうち入選でもできれば御の字と思って挑戦したので、賞をもらえるなんて本当にビックリしました」と満面の笑顔。
○…父親が能面打ちをしており作品を文化展などに出品。それを観に行った折に同じく会場内に並べられていた市内の日本画家の作品に魅了され、「無理やりお願いして」弟子入り。日本画とちぎり絵を習い始めた。「特にちぎり絵は日本の誇る伝統文化「和紙」を使った絵画なので、世界中の人に伝統文化をみてほしいという思いが強い」と力が入る。中でも木村さんの作品は紙全体をのり付けするのではなく部分的にし、立体的にした独自のもの。それが専門家にどう評価されるのかも今回日美絵画展に挑戦した理由のひとつだ。
○…こどもの頃は無口ながらも好奇心の強い子だったという。3人のお子さんのうち上2人がすでに結婚し独立。現在は一番下の息子さんとご主人の3人暮らしながら、すでにお孫さんが5人。主婦業やお孫さんの勉強を見たりする一方、栄養士の資格を生かし市内のNPO法人で福祉サービスのお弁当作りを15年にわたり続け、デイサービスで書道を教えたりもしている。さらにホタルの会や景観を活かしたまちづくりの研究会の活動にも参加するなど多忙な毎日。が、「主人に感謝です」と楽しそうだ。
○…40歳のころ60歳で先生と呼ばれたいと思い、書道などでそれを達成できた。今後の目標は同展の最優秀賞受賞。そして先日青年会議所が募集した「三浦」をテーマにした絵画展にも応募するなど、「作品で地元の活性化の役に立ちたい」と想いを語った。