任期満了に伴う三浦市議会議員選挙の投開票が先月26日に行われた。昨年度の同議会本会議で定数削減の条例改正案が可決され、15人から13人へ2減した直後の選挙。14人の立候補者で争われ、現職9人・元職1人・新人3人が当選し、1人が涙を飲んだ。
市の財政難と立候補者数の減少(無投票回避)を理由に、今年3月の定例会本会議で定数が15人から13人へ削減となった同市議会。今選挙には定数13に対して、自民3・公明1・共産3・無所属7の14氏が立候補した。
現職は全員議席を確保。そのなかでトップ当選を果たしたのは、2380票を獲得した藤田昇氏(公明党)だった。同氏は選挙期間中、今年4月に小学4年から5年に引き上げられた小児医療費の拡充における実績や、党のネットワークを使った生活向上を有権者に訴えて市内各所を回った。盤石な強さで票を伸ばすと、2011年の市議選でトップ当選した小林直樹氏(共産党)を254票上回った。
県議会からの鞍替え出馬で注目された木村謙蔵氏(無所属)は、「地域経済の振興・都市計画・教育・福祉で一定の道筋をつけた」と、他候補者とは一線を画す県政12年の経験を強調。1487票を集めて当選した。
1議席めぐる一騎打ち
残る最後の1議席をめぐり、新人2人が争った。市の就学援助費が半減するなど、子育て・教育を取り巻く環境の改善を掲げる布川照美氏(共産党)と、「三浦に若さを」をキャッチフレーズに「現役世代が住みやすく、住民自治の拡充・文化政策の充実をめざしたい」として3度目の市政挑戦をした渡辺芳弘氏(無所属)の一騎打ちの様相に。最後は布川氏が渡辺氏を振り切って、初当選を果たした。その差は約20票だった。
当選した13氏の平均年齢は56歳で、改選前から比べ4歳ほど若返った。議員は5月中旬に予定されている臨時会から招集される。
投票率は微減
先月12日に行われた神奈川県知事選挙では、県議選の無投票などが起因して県下最低を記録した投票率。市選挙管理委員会によると、今選挙の当日有権者数はおよそ39000人で、投票率は46・13%。前回(2011年)と比べて7・2ポイント減となった。期日前投票は約1500人で、ほぼ横ばいで推移した。
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