三浦半島4市1町の広域観光プロモーションを目的とした紹介動画が昨年末完成し、三崎口駅を含む半島内の主要駅などに新たに設置されたデジタルサイネージで放映が始まっている。他地域の動画を相互配信することで回遊性を高めるほか、イベント・地図案内をその場で提供。情報発信と案内機能の強化を図る。
三浦市、横須賀市、鎌倉市、逗子市、葉山町と神奈川県、観光協会、鉄道会社などで構成される「三浦半島観光連絡協議会」(会長・吉田雄人横須賀市長)は、同半島の魅力を広く全国に紹介するプロモーション動画を作成した。国の地方創生交付金を活用したもので、「三浦半島へ行こう」をテーマに各地域の文化や豊かな自然景観、グルメ、歴史などがわかりやすくまとめられている。季節ごとのダイジェスト版(各15秒)と完全版(1分)の2つを用意。目に留まりやすく、見た人の記憶に残りやすいよう印象的な映像を採用し、あえて説明は少ない。また、増加する外国人観光客対応として、日本語、英語、中国語(簡体・繁体)、韓国語、タイ語の5ヶ国語・6言語字幕への切り替えもできる。
映像は、三崎口駅前観光案内所のほか長井海の手公園ソレイユの丘・東京湾フェリー船内(横須賀市)、JR鎌倉駅西口時計台広場(鎌倉市)、JR逗子駅前広場(逗子市)、葉山町役場1階ロビー(葉山町)、三浦半島観光サイト「LAUMI」や動画サイト「YouTube」で見ることができ、今後は横浜・川崎市の街頭大型ビジョンでも配信予定。興味関心を高め、来訪や回遊のきっかけを作る。
動画配信のスタートに際して、各所には「デジタルサイネージ」と呼ばれる液晶パネルを整備した。市営業開発課によると昨日14日から利用がはじまっており、訪れた観光客はタッチパネル式の画面から、周辺地図やイベント案内、「自然」「街並み」などカテゴリーに分かれた地域ごとの観光情報を得ることができるという。また、QRコードを介してスマートフォンなどのモバイル端末機器と連動させ、利便性を高めた。
案内業務の強化期待
昨年7月に新設された三崎口駅前観光案内所は、まもなく稼働から半年が経過する。一般開放されている小網代の森や京急が販売して好評を博しているまぐろきっぷなどを要因に、三崎口駅を利用する行楽客は増加傾向にあり、三浦市観光協会によると多い日で1日100人〜200人が立ち寄るという。
市担当者は、デジタルサイネージの設置によって案内機能の強化や情報力の向上を期待。「常駐スタッフのサービスとあわせて有効に活用できれば」と話している。
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