就労支援で地場産品PR 桜山に「mai!えるしい」オープン
障がいを抱える人がスタッフとして働く就労支援事業所「mai!えるしい」が16日、逗子市の渚橋近くの建物1階にオープンした。「就労継続支援B型」の施設としては同市内2カ所目で、障がい者への就労機会の提供と同時に「逗子さくら産品」や地場産品を集合的に取り扱うアンテナショップとしての機能を目指す。
同所を運営するのは同市内で生活介護事業所「もやい」や「えいむ」を運営する社会福祉法人「湘南の凪(なぎ)」。同所は障がい者に就労の場を提供し、自立的な生活と働く習慣を身につけてもらう「就労継続支援B型」の事業所で、同市内では逗子のリサイクリショップ「カモミール」に次いで誕生した。現在2人の職員と知的障がいや精神障がいを持つ14人のスタッフが接客や菓子製造などの業務にあたっている。
店の名前はハワイ語の「mai(ようこそ)」にエコとヘルシーをもじった造語を合わせた。店名の由来に併せ、店内には豆腐やワカメ、ハーブなどの健康食品のほか、逗子海岸に漂着したシーグラス(波などにもまれて角の取れたガラス片)で作ったリースなどリサイクル商品も陳列されている。また同店が「これが一番お勧め」と太鼓判を押すのがスタッフ手作りのクッキーやパウンドケーキ。プレーン、抹茶、桜味などがあり素朴ながらどれも菓子店の商品顔負けの出来だ。
店内では窓ガラス越しに菓子を作る様子が伺えるのも特徴で、スタッフの一人として働く片瀬みなみさんは「緊張感はあるけど、上手にお菓子が焼けると嬉しい」と笑顔で話す。
地場産品のアンテナショップに
また同事業所が目指すのは、障がい者の就労支援だけでなく、地場産品を集合的に取り扱うアンテナショップとしての機能だ。「これまで市内にさくら産品を集合的に取り扱う店はなかったが、その機能をうちが果たすことで、地域への貢献になれば」と話す担当職員の壬生竜さん。店内には、「逗子桜葉ソーダ」や「さくらマフィン」など市商工会が認定する「逗子さくら産品」を20アイテムほど常時取り揃えている。
営業時間は午前10時30分から午後6時まで。日曜定休。アクセスは渚橋から長柄交差点方面に約100m(元デニーズ跡)。問合せは同所【電話】046(887)0583まで。
|
|
|
|
|
|