逗子海岸を会場に9月16日と17日の2日間、「第1回 浜の芸術祭〜逗子ひとつにナーレ〜」が開催される。老若男女を対象にした市民参加型のイベントで「アートに気軽に触れてもらい、アートで街を盛り上げよう」と若手の市民らが企画。画家や写真家、音楽家など53組のアーティストが出演するほか、ワークショップなども多数企画されており、当日砂浜が芸術色一色に染まる。時間は各日午前11時から午後8時。
発起人は同祭代表を務める加藤太一さん=人物風土記。夏場は海水浴客で賑わう逗子海岸だが、秋にも芸術を通じて街を盛り上げようと友人らと実行委員会を立ち上げ、今年5月頃から企画を練り上げてきた。
「現在のアート業界は閉鎖的」と話す加藤さん。「有名な評論家が価値を決めたり、作品を発表するのにもお金がかかるケースがほとんど。もっと自由であっていいはず」。狙いは 高尚に取られがちな芸術の”垣根”を下げること。出展者の有名無名は問わず、絵画、音楽、食などジャンルも問わない。さらに出展料も無料とするなど、アーティストへの門戸を開いた。
当日は地元などで活躍する様々なアーティストが2列になって出展する全長約60mの「海のアートロード」がお目見えし、来場者を出迎える。内容は民族楽器の演奏やゴスペル、写真や絵、陶芸などの展示、花の寄せ植え、東南アジアの本格料理の販売など多彩。演奏や身近なものを使った制作などワークショップも充実させた(一部有料)。
さらに特徴は「来場者もアーティスト」と位置づけていること。来場者が浜の一部で作品を持ち寄ったり、当日何か作る「浜の美術館」をはじめ、海辺に捨てられたごみで作品を作る「護美アート」、来場者もライブに参加する「誰でもミュージシャン」、「みんなで描こう!世界一長い塗り絵プロジェクト」なども企画した。「見聞きするだけでなく、皆さんと一緒に作る芸術祭。ぜひ多くの人に足を運んでほしい」と加藤さんは呼びかけている。
入場料は2日間共通で大人千円、小中学生500円。逗子市民は200円引き。市外在住でも同祭のホームページで事前登録をすると200円引きになる。さらに「浜の美術館」への出展で300円引きに。イベントの詳細などは同ホームページ(「浜の芸術祭」で検索)まで。
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