葉山町は今年度、葉山浄化センター(葉山町堀内)の一角に新たなし尿投入施設を設置する。早ければ9月頃にも工事に着手し、年度内中の完成を目指す。し尿処理にかかる下水道施設建設計画の見直しを迫られてからおよそ2年半。既存の施設を活用する形で見通しがついた。
2年半ごしの懸案にめど
同町では2009年まで町クリーンセンター(現在は閉鎖)でし尿を焼却処理していたが、処理費用や環境負荷がかかることなどから、公共下水による処理への転換を決定。浄化センターに隣接する敷地に総工費約3億6千万円をかけ、新たに処理施設を新設する計画をまとめていた。ところが、用地の一部は県道路公社から借り受けると想定したものの、該当地は道路として町に移管されたものであることが10年12月に判明。同町では道路を敷地と一体化して開発することは条例で認めておらず、計画そのものを見直さなければならない事態に陥っていた。
町はその後、規模を縮小するなど条例に抵触しない計画を再協議。建造物を新設せずに、費用も抑えられる既存施設を活用する案にいたった。ただ、同センターは国の補助金を受けて建造されており、従来の目的外の使用が基本的に禁じられているため、国への申請と承認までに時間を要した。
新たな計画では、施設の一部に投入口を設ける。運搬車が搬入の際、直接し尿を投入できるため建物を新設するよりも工程が省けるのが利点だ。さらに工事も機械設備や電気系統などの整備で済むため、当初計画よりも大幅に工事費が安価になった。6月議会では工事にかかる約4880万円の補正予算を可決。工事は条件付の一般競争入札で7月中の開札を経て、選定された業者と本契約を結ぶ。
現在、町ではし尿処理を横浜市に委託。委託量は年間約1万キロリットルで、12年度ベースで運搬費用と処理費用を合わせた委託費総額は約1億7300万円にのぼる。同センターの下水処理量は平均して1日約5千トン。し尿投入設備が完成すれば1日あたり0・5%程度搬入量が増える見込みで、町下水道課では「外部委託する半分以下に費用が抑えられるのではないか」と話している。
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