7月、台湾で行われたIBAF(国際野球連盟)主催のU12世界大会に日本代表選手として出場した 植田 太陽さん 逗子リトルリーグ所属 12歳
野球で世界と繋がる
○…結果次第で日本野球の世界ランキングに影響を与える可能性もある大舞台だった。顔を揃えたのは12歳と若年ながらアメリカや台湾など、野球大国の将来を担う面々。初の世界戦に加え副キャプテンを務めた両肩には相応の重圧がかかったことは想像に難くない。が、そんな緊張をものともせず大会打率4割7分を叩きだし、日本の3位入賞、銅メダル獲得に貢献した。
○…「世界の選手は大きくて、球も速くて、すごかった」。右投左打。身長160センチと小学生としては恵まれた体格で、中学生と比べても遜色ない。それでも対峙した海外の選手との体格差は歴然だった。2mの長身や大人顔負けの球速を誇る投手など常識をはるか上回る選手ばかり。しかし多少驚きこそすれ、物怖じはなかった。「ここで自分が打って、繋ぐんだ」。打席では常に繋げる野球を心がけ、3番打者としての務めを果たした。出塁率と得点圏打率は今大会10指に入る。しかしその結果を歯牙にもかけないあたり、大物の片鱗がうかがえる。
○…ブラジル生まれの帰国子女。野球に触れたのはわずか3歳のとき。帰国し、「スポーツをやれば友達ができるきっかけになる。ブラジル帰りならサッカーはどうか」と父親がボールを買い与えてみたものの興味を示さず、代わりに夢中になったのが野球のボールとミットだった。テレビで試合を見ては、庭に飛び出して見様見真似でいつまでもボールを放っている。そんな幼少期が今の下支えになっている。
○…今回の遠征で宝物がひとつ増えた。激闘を繰り広げた台湾戦後、相手選手と交換したユニフォーム。赤い服に書かれたメッセージや名前を見ると健闘を称えあった記憶がよみがえる。野球を通じ、世界と繋がった実感。それは少年に新たな夢を描かせた。「将来はプロになって世界の人たちと闘いたい」。いつかきっと叶えてみせる。そう少年の瞳が力強く語りかけていた。
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