葉山町子ども議会 「町長、質問です」 中学生議員が白熱議論
葉山町は先月22日、町議場で初となる「子ども議会」を開催した。子どもたちに行政の仕組みを体験しながら政治への関心を深めてもらうのが狙いで葉山中学校と南郷中学校の生徒会役員ら14人が登壇。緊張した面持ちながら防災、環境、観光など15項目にわたって山梨崇仁町長ら町幹部に質問や提案をぶつけた。
ゆるキャラ活用など提案
冒頭のあいさつに立った山梨町長は議員時代の経験を引き合いに出しながら、「自分も6年前初めて登壇したときは大変緊張した。皆さんも緊張があるかもしれないが、議論を交わしながら、行政や議会がどういうものか知ってほしい」と呼びかけた。
質疑応答は実際に町議会で行われる一般質問と同じ形式で行われ、生徒らは「〜議員」と名前が呼び上げられると順に登壇。「町の少子高齢化対策の取り組みはどうなっているか」「大地震が起きた際の町民の避難誘導対策は」など、町からあらかじめ配布された資料をもとに作成した質問を読み上げた。
町の実情に即した鋭い質問が飛ぶ一方で、中には中学生らしいアイデアも。葉山中3年の相澤佑亮さんは「葉山の名を全国に広めるため、ゆるキャラやB級グルメを活用したPRをしてはどうか」と提案。これに対して山梨町長は「ゆるキャラでのPRは有効と思うが、町のイメージに合うものを慎重に選ぶ必要がある。グルメに関してはB級ではなくA級の地域として葉山のブランド力を高めたい」などと答弁した。
質問を終えて同中学校3年生の松原梢さんは「自分が住んでいる町のことでも、調べてみると知らないことがたくさんあった。とても勉強になった」と振り返っていた。
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