28日から逗子文化プラザで写真展「親子」を開催する写真家 ブルース・オズボーンさん 葉山町一色在住 63歳
親子の絆に魅せられて
○…ファインダー越しに見た「親子」の姿に魅せられた。「Family」とも「Parents and Children」ともどこか違う。日本独自の言葉から生まれる独特の関係性。両者の間に在る絆と言い換えてもいいかもしれない。それは青い瞳に新鮮に映った。モノクロ写真が放つ強烈なまでの存在感。「この中に、日本人のルーツがあるような気がするんです」。これまで撮影してきた親子は実に4500組にのぼる。
○…時は30年前に遡る。来日して間もなく、撮影の依頼が舞い込んだ。「パンクロック雑誌の表紙を撮ってほしい」。モデルは当時の音楽シーンを代表するパンクロッカー。承諾した一方で、依頼元にはある注文を添えた。「彼の違った面も見たい。お母さんを一緒に連れてきてもらえますか」。パンクと母親。アナーキズムと慈愛。対極とも言える被写体だったが一つになった時、そこには今までなかった”化学変化”が起きた。少し照れくさそうに、母親の肩に手をまわすモヒカン姿の男性と嬉しそうに笑みをたたえる女性。一つの親子の等身大が、浮かび上がった瞬間だった。
○…過去の時代を引き継いできた親と、未来を紡いでいく子。その時間軸が一つの作品になって現れる。親子の写真はいつしか自らのライフワークとなった。「親子の繋がりは一番基本的な関係そのもの。心のベースになるような写真が撮りたい」。喧嘩もすれば、日々の生活では色々なことがあるに違いない。でも、原点に立ち戻れる1枚を。ファインダーを覗きながらそんな思いを込める。
○…「父の日や母の日があるように年に1度、親と子が向かい合う日があってもいい」。7月の第4日曜日を「親子の日」とする活動も今年で10周年を迎えた。毎年100組の親子をスタジオに招待し、撮影した写真を記念に進呈する。かかる負荷も相応だが「体力の限り、続けたい。いつか母国にも『OYAKO』という言葉が広まれば」。そんな青写真も描いている。
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