横須賀、鎌倉、逗子、三浦の4市と葉山町の5首長が共通の課題や活性化策などについて話し合う「三浦半島サミット」の4回目の会合が21日、葉山町福祉文化会館で開かれた。県が推進する「未病」への取り組みなど2事業について連携を強化することを確認したほか、新たに県自転車商協同組合と協定を締結。松尾崇鎌倉市長から、歴史的建造物などを活用した「居住体験・滞在プログラム」の提案もあった。
高齢化率(人口に占める65歳以上の割合)が増加傾向にある県では、病気手前とされる未病を治す取り組みを強化しており、同サミットもこの動きに同調し、連携を図る考え。三浦半島は特に高齢化が進んでおり、今回ホスト役を務めた山梨崇仁葉山町長は「町単独でも健康増進や食育推進の事業を行っているが、サミットで『健康半島宣言』をするなどして事業連携できないか」と提案。首長らからは「多いに賛成だ。具体的な数値目標を定めてはどうか」など声があがった。今後は事務レベルで情報交換を行っていく。また県が海を起点に「湘南ブランド」を発信し、内外にPRする事業についても同調することで確認した。
自転車による観光振興策では、昨年5月に刊行した半島横断サイクリングマップに掲載されているコース沿いの飲食店などに修理器具や空気ポンプを備えた「サイクルエイドステーション」を設置したことを報告。同サミットに空気ポンプ40本を寄贈した県自転車商協同組合(矢島定昭組合長)と協定も交わした。
居住体験・滞在プログラムについては提案者の松尾崇鎌倉市長がプレゼンテーション。「鎌倉だけなく、三浦半島には魅力的な建物が多くある。滞在してもらうことで新たな魅力が出来、移住促進にも繋がるのでは」と提起した。ただ、宿泊施設の有料提供は法の規制があるため、今後意見交換をした上で、協議を進めるとした。
会議後の会見では、三浦半島連絡協議会の代表を務める吉田雄人横須賀市長が「健康や医療など、市民に身近な分野でも連携が図れるのは意義深い。今後さらに実のあるものに変えていくことが必要だ」と述べた。
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