逗子市で1日、一部家庭ごみ処理の有料化がスタートした。有料化になったのは「燃やす」と「不燃」の2項目。導入初日には平井竜一市長を始めとする市管理職員が市内28カ所のごみステーションで立会指導を行い、訪れる市民に新たなごみ出しのルールや指定袋の使用徹底などを呼びかけた。
「今日から有料化が始まりました。分別回収の協力をお願いします」
導入初日、逗子1丁目のごみステーションには有料袋を持った市民が次々と訪れ、平井市長が新たなルールをアピールした。この日は燃やすごみとアルミ缶の収集日。有料袋の使用は守られていた一方で、新たな回収体制に戸惑う市民の姿もあった。40代の男性は有料袋に缶とビンを入れ捨てようとしていたところ、市長から「資源物に指定袋は使わないで大丈夫。ビンは別の日に」と指摘を受け、ごみ出しを改めた。
市は最終処分場の残容量が限界近い現状を踏まえ、減量化と資源化を目的に2012年から有料化に向けた本格的な議論を開始。審議会への諮問やパブリックコメントのほか、昨年9月には市議会で有料化に伴う改正条例案が可決され、県内5例目となる導入が決まっていた。市は2019年度までに08年度比で20%の減量を目指している。
有料化と同時に分別の種類も7から18に改められた。市ではこれまで約120回にわたる市民説明会や出前説明会を開催し、有料化の必要性や新たなごみ出しのルール周知に努めてきた。この日訪れていた逗子1丁目在住の83歳の女性は「(ごみの有料化は)時代の流れ。分別が細かくなったことに煩わしさはあるが、慣れだと思う」と話した。初日を終えて平井市長は「指定袋は利用していただけていたが、資源物の分別や収集日のルールがまだ徹底されていない。今後もさらなる周知を図っていきたい」と話した。
逗子・葉山版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|