「もったいない市」が活況 開設1年で3万人が利用
「持込み、持ち帰りご自由に」
思わぬ掘り出し物、見つかるかも――。
資源物の無駄や浪費をなくそうと市役所の一角に設置されている「エコ広場ずし」が活況だ。開設から1年余りが経過し、のべ3万人以上が来場。リサイクルされた資源物の総量は計34tを超える。常連も多く、ゼロ・ウェイストの拠点として市民に定着しつつある。
40平方メートルほどの敷地には衣類や食器、玩具などが所狭しと並ぶ。広場は市と市民による協働事業で2012年10月に開設。資源物を持ち込める(大型家電や家具など一部を除く)一方、自由に持ち帰ることもできる「もったいない市」が常時開催されているのが最大の特徴で、市民団体「逗子ゼロ・ウェイストの会」の会員を中心とした市民ボランティア約60人が午前10時から午後4時まで、交代で来場者の応対に取り組む。
開設から1年3カ月。10度の持ち込みで市民ポイント「ZEN」が交付されることも後押しになり、”もったいない熱”は高まりを見せている。日に200人以上が訪れたり、毎日通う常連も珍しくなく、「植木や小型の家電はあっという間になくなります。置いた先から、というのもざらですよ」とボランティアの一人。気に入った品が無料で手に入る持ち帰る側はもちろん、持ち込む側からも好評で最近広場によく通うという女性は「ここなら物を捨てる罪悪感もないし、必要な人が役立ててくれる。本当に嬉しい」と話した。昨年10月からは小坪と沼間の公民館で月1の出張版もスタート。こちらも順調に軌道にのっているようだ。あす25日には同広場で「拡大版」も行われる予定で、ボランティアらは「気軽に足を運んで」と呼びかけている。
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