湘南台駅西口から慶応大学、用田辻を経由し、綾瀬車庫までを往復する神奈川中央交通(株)のバス「湘19系統」が9月1日(月)から運行を開始する。近隣住民の利便性向上や、利用者拡大などが狙い。長後駅西口から宮原南バス停を走る「長17系統」と、慶応大学を起点に循環する「ふじみ号」の01〜03系統は8月31日(日)で廃止になる。
今回の路線再編は市道「遠藤宮原線」延伸に伴い、2011年4月頃から藤沢市と、バスを運行する神奈川中央交通(株)が協議してきた。市は12年12月に近隣6自治会、約2300戸を対象にアンケートを実施。湘南台駅への直通運行を要望する声が多かったことを受け、14年3月に同社や警察、行政と地域住民を交えた「地域公共交通会議」で再編が正式に決定した。
廃止される「ふじみ号」は、市が走行環境の整備やバス購入費補助などの支援を行い、バス事業者に路線誘致を進める「地域提案型バス」。1997年5月以降13路線があり、「ふじみ号」はその10例目として05年3月に運行を開始したが、市都市計画課によると利用客数が予想より伸びなかったことなども再編の理由としている。市内地域提案型バス路線が確保維持のために大幅に見直されたケースは、今回が初めてとなる。
同課は「今後も情報収集や共有などでバス事業者と連携し、市民の交通利便性向上に繋げていきたい」と話した。
「湘19系統」の運行回数は、平日概ね17往復、土日祝日は15往復。片道約11・9Kmの道のりを35分ほどで運行する。
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