七里ガ浜自治会 犯罪ゼロを目指して 防犯カメラの設置を検討、防犯灯利用を市へ提案
犯罪被害ゼロを目指し地域住民による活発な防犯活動を行う七里ガ浜自治会(今井厚会長)。現在、自治会による防犯カメラ設置に向けて、協議が進められている。同自治会では「カメラ設置場所としての防犯灯の使用許可を市へ提案しており、今年度中の設置を目指したい」と話す。
七里ガ浜東1から5丁目、稲村ケ崎5丁目の一部からなる七里ガ浜自治会は、鎌倉警察署管内でも空き巣狙いなどの犯罪被害が少ない地区となっている。副会長で防犯担当者の小宮元也さんは「地域住人たちによる長年の防犯ボランティアの成果です」と話す。
主な活動の一つに、自家用車9台による青色パトロール隊がある。ボランティアとしては神奈川県警下で初の自治防犯組織となる同隊は、自治会全域の巡回をほぼ毎日実施、犯罪抑止に努めている。一方で、小宮さんによれば「犯罪被害は確実に減っているが、ゼロになったことは残念ながらいまだない」という。
そこで、同自治会では2009年頃より「防犯カメラの設置」が検討されてきた。一部住民の反対意見もあったが、自治会総会では全会一致により可決。「撮影映像は自治会での閲覧を行わず、犯罪の発生時にのみ、映像記録媒体を警察署へ提出する」など肖像権やプライバシー保護の項目も設定した。設置場所には、同自治会区につながる道の5カ所を予定する。
鎌倉市では、自治会への防犯カメラ設置に対する助成は行っておらず、予算は自治会費でまかなうのが現状だ。設置には、支柱が必要となるが「新たに支柱を建てるより、既存の防犯灯を利用できれば」と、市への呼びかけを行っていく。市安全安心推進課によれば、早雲台自治会(城廻)や今泉台自治会(今泉台)では、自治会予算による防犯カメラが設置されている。
小宮さんは「支柱設置を含めた予算検討もしているが、街なかの防犯灯が利用できれば、自治会の負担軽減や景観維持にもつなげられる。この住人たちの声を鎌倉市に働きかけ、七里ガ浜自治会から、『前例』を作りたい」と話した。
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