鎌倉市は、イベント等で発生するごみの抑制・減量に役立ててもらおうと、4月からリユース食器利用費の半分(上限5万円)を補助する新制度を導入した。5月28日(土)に鎌倉海浜公園の由比ガ浜地区で開催されるフリーマーケット「鎌人(かまんど)いち場」が、同制度利用第一号となる。市資源循環課では「焼却ゴミを削減し、環境への負荷も少ない」とリユース食器の活用を呼びかけている。
リユース食器とは、洗って繰り返し使用できる皿やコップ、箸などのこと。今回の補助金制度は、自治町内会や商店会などの市内の団体が市内で開催するイベントを対象とする。借りる食器は、100個以上が条件。借り上げ費用のほかに、食器の送料も補助の対象となる。
補助金は、これら費用総額の半分とし、5万円が上限。例えば、リース費用総額が8万円の場合、4万円が補助されることになる。
申し込みは、イベント開催の2週間前までとしており、担当の資源循環課では、今後、食器リースの業者一覧等なども用意し、同制度をより利用しやすいものにしたいとしている。
同課によると、リユース食器費用の補助制度は、横浜市の栄区や緑区、青葉区などですでに導入されているという。「ゴミは、運搬や焼却など多くのエネルギーがかかる。市民レベルでごみの排出量を減らしていければ」と同課ではこの制度に期待している。
市は、この補助金制度のほかに、ごみ減量への取り組みとして、家庭用生ごみ処理機購入の助成や、自治町内会などを単位とした家庭用生ごみ処理機普及モデル地区の募集、マンション等での使用が期待される大型生ごみ処理機の設置支援を行っている。
昨年10月、松尾崇市長は生ごみ資源化を行う「バイオマスエネルギー回収施設」の計画中止を発表、2015年度までにごみ焼却量を約1万1500㌧以上削減する代替案を提示した。その実現のためにも市は、事業系および家庭ごみ削減計画を立案している。削減目標値の約7割を占める事業系ごみについては、分別徹底をはかるためにも来年度にベルトコンベア式の検査機器導入も検討している。
リユース食器については【電話】0467(23)3000市資源循環課まで。
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