昨年4月に米国のスペースシャトル「ディスカバリー」に搭乗した山崎直子さん(40)が先月28日、ともに宇宙飛行した「鎌倉市旗」の返還に鎌倉を訪れた。鎌倉商工会議所の地下ホールで「返還式」が行われ、参加した小学生からは宇宙に関する多数の質問が寄せられるなど、会場はまるで山崎さんの「宇宙教室」に。市旗や贈呈記念品は、6月30日(木)まで市役所本庁舎1階に展示されている。
山崎さんの夫・大地さん(38)が鎌倉市出身ということから、山崎さんに関係のある機関の記念品として、「鎌倉市旗」が選ばれた。これは、「スペースシャトル公式飛行記念品」と呼ばれ、今回、NASA発行の飛行証明書とともに提供元である鎌倉市に返還される運びとなった。
返還式には、松尾崇市長ら行政関係者をはじめ、市立第二小学校の4・5・6年生32人とその保護者、申込みのあった市民ら約50人が参加し会場はほぼ満席。
山崎さんは挨拶で「小学生の頃に、宇宙を舞台にしたアニメやSF映画、プラネタリウムなどから宇宙に興味を持った」と話し、「宇宙にある物質も地球に存在することを知って、感動したのを覚えている」と振り返った。また、宇宙飛行を通して「命の輝きが地球にはある。地球の存在は奇跡的と思える」とし、「命を大切にしてもらいたい」とメッセージを贈った。
参加した小学生からは、宇宙飛行士を目指した理由や宇宙船の様子など、様々な質問が飛んだ。「楽しかったことは」という質問には、「地球を見ているとあきない。陸地は地図通りで、夜には街の明かりが見えた」と説明。また、帰還後の様子については、「紙一枚も重いと感じた。普段は気づかないけれど、重力ってすごい力だと感じた」と話していた。
参加した第二小の5年生は、閉会後の取材に対し「会えない人に会えてうれしかった」と目を輝かせていた。また、申し込みで参加した大船小の5年生は「無重力にとてもひかれた」と話していた。
山崎さんは、昨年4月5日から12日間宇宙空間に滞在し、国際宇宙ステーション(ISS)の組立てミッションに参加。ISSに長期滞在中の野口聡一飛行士とともに、作業にあたった。現在は、出身校の東京大学で航空宇宙工学に関する研究を行っている。
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