徳川家2代将軍、秀忠の正室・お江の「霊屋(たまや)」である建長寺(市内山ノ内・吉田正道管長)現仏殿。その「唐門」の保存修理がこの度終了し、先月30日に落慶法要が行われた。約40人の僧侶をはじめ、工事関係者20人ほどが列席。門扉を開き、読経が行われた。31日から拝観可能となっている。
この「唐門」は、寛永5(1628)年に徳川家の菩提寺、都内港区の増上寺に建立されたもので正保4(1647)年に建長寺に移築。1922年に国重要文化財に指定されている。
関東大震災後の解体修理から85年が経過し、雨漏れによる腐朽などがひどく、修復の必要性があるとして今年1月から工事が行われてきた。門柱などの木材はそのままに、それらに漆を何重にも塗り重ねるとともに、飾り金具などの意匠を桃山時代の作風を遺す建立当時の状態に修復。屋根の銅版葺き替えも行われた。
棟高は約6・4メートル、正面の幅(左右の軒の出と梁間)は約7メートル。設計管理は公益社団法人・文化財建造物保存技術協会、施工は(株)松井建設。国(55
%)と鎌倉市(15%)の補助を受け、総事業予算は1億1770万円だった。
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