豊漁や海上安全を願って行われる「汐まつり」が今月11日、材木座海岸で行われた。材木座にある五所神社によるもので、神楽の最後でみかんを振舞うことから、地元では「みかん投げ」の祭として親しまれている。
波打ち際から約15mの位置に敷かれた御座の上で、神職により神楽が奉納された。笛や太鼓の音に合わせて舞い、潮騒の中粛々と進められた。
神楽の最後「剣舞い・毛止機(もどき)」では天狗の面をつけた神職の舞いを、山ノ神の面をつけた神職が滑稽にものまね。その姿に笑い出した園児たちの声が海岸に響き渡った。最後にみかんを振る舞い、和やかな雰囲気の中、祭は幕を閉じた。
五所神社はかつての乱橋(みだればし)村の三島神社や材木座村の諏訪神社など5社が1908年(明治41年)に合祀されて改称したもの。同まつりはもともと漁師による祭だったが、現在はその軒数が減り、五所神社の新春行事として継承されている。
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