地域活性化の一環として、鎌倉の”食”をテーマにした「料理コンテスト」が今月18日、北鎌倉の円覚寺で初開催された。鎌倉商工会議所が主催。書類審査を通過した5作品の調理および審査員による試食が行われ、選考の結果、最優秀賞には、鎌倉女子大学3年の小澤亜由美さん(21)=鎌倉市=による「鎌倉焼売(しゅうまい)」が選ばれた。審査員からは「商品化の可能性もある」と高評価だった。
今回の「四季を感じる鎌倉料理コンテスト」は、鎌倉産の野菜や魚介類を使用することが条件。
昨年11月の1ヵ月程の期間に、市内外から62作品の応募があり、書類審査により鎌倉らしいとされる5作品が選ばれた。カブやアジ、ほうれん草に地ダコ、しらす、地元漁港で揚がる小魚を使用するなど、工夫を凝らしたレシピがそろった。
当日は、5作品の応募者が円覚寺の典座(厨房)に集まり、実際に調理。その後、市職員や観光協会会長、料理研究家ら9人の審査員が試食し、盛り付けや美しさなどの芸術性やアイデアの独創性、地域性などの基準で採点を行った。
結果発表で講評した画家で料理研究家の蓼沼誠一さんは、最優秀賞に輝いた鎌倉焼売について、「オオイチョウをほうふつとさせる銀杏を使っている」と評価。また、季節ごとの食材を使用することで商品としての幅が広がる可能性を指摘し、「お土産にもなるのでは」と話していた。
作品が最優秀に選ばれた小澤さんは、所属するゼミナールの担当教師から、同コンテストを紹介された。ゼミ仲間の亀井亜澄さん(21)とともに料理のアイデアを練り、今作品の他にも4作品を応募したという。
最優秀賞に決まり小澤さんは「とてもうれしい。早く先生に報告したい」と笑顔で語っていた。
その他、優秀賞を受賞した4作品は以下のとおり(敬称略)。▽かまくら・ランデブー、中村誠(67)=茅ヶ崎市=▽鎌倉のタコライス、新井宣子(52)=市内=▽しらすサラダどん、やぶさめ風、加治悦子(50)=川崎市=▽魚介のスープカレー・ド・ポワソンwithフォカッチャ、鈴木大輝(32)=市内=。
![]() 審査は厳正(18日円覚寺)
|
鎌倉版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|