「湘南カレー」被災地へ 小町のゆうゆう庵が大槌町に
市内小町のカレー専門店「湘南カレーゆうゆう庵」店主の植山竜太郎さん(48)が、東日本大震災復興支援のため岩手県大槌町に移転し、先月22日から現地でカレーを提供している。これは公益社団法人「東日本大震災雇用・教育・健康支援機構(横浜市中区、田中潤代表)」の呼びかけに、植山さんが応じたもの。
昨年末、知人であった同機構の田中代表から植山さんに、岩手県大槌町の復興に向けて立ち上げたコミュニティーハウス「どんりゅう庵」内でカレーを出して欲しいとの連絡があった。それを受け植山さんは3月に10日間、4月に2週間ほど現地に滞在しカレーを提供した。「かつては商店街だった場所なのに見る影も無かった」と植山さん。飲食店がほとんど再開していない中で、自分のカレーを食べて喜ぶ現地の人を見て、根を下ろして店を続けることを決心したという。植山さんは「うまくいけば、店舗を増やして雇用を作りたい」と話している。
植山さんに話を持ちかけた田中さんは、横浜で税理士事務所を開いており、昨年6月に震災支援のために公益社団法人を設立した。長く寒い冬に住民同士が交流できる場所をと、同法人は食事の廉価提供や、マッサージ器具、支援物資の受け渡しや住民のよろず相談窓口などを設置したどんりゅう庵を、今年3月に開設。ゆうゆう庵はその建物内で営業している。植山さんが先月22日に現地入りするまではカレーは鎌倉で作って送っていた。
「復興めど立つまで続ける」
植山さんは横浜出身。当初はイタリア料理を専門としていた。「海の近くを」と静岡県の下田に出店。するとカレーが評判となり、以来専門に。2005年2月7日に、知人づてに鎌倉駅東口に移転した。トマトソースをベースにスパイスと合わせた特製の「ゆうゆう庵カレー」のほか、「ポークカレー」などを提供、「横濱カレーミュージアム(横浜市中区、2007年に閉館)」に出店していたこともあるという。これらのカレーは、現地でも提供している。
今回の移転に伴い鎌倉の店舗・住居は引き払い、復興のめどが立つまでは現地での生活を続けるという。植山さんは「先のことはまだわからない」とし、「たいしたことはできないが、少しでも復興の役に立てれば」と話す。
現地での活動拠点は岩手県上閉伊郡大槌町本町6の11、復興ふれあい広場どんりゅう庵内湘南カレーゆうゆう庵【電話】0193・55・5437。
![]() 現地に向け出発する前の植山さん。鎌倉ゆうゆう庵前で=先月21日撮影
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