「2015日本ジュニア室内陸上競技大阪大会」が2月7日、8日の2日間、大阪城ホールで行われ、高島基勇貴君(手広中学校3年生)が、男子中学走り幅跳びで3位に入った。
6m50の参加標準記録をクリアし、同大会への出場資格を有していた高島君。しかし高校進学を控え、受験勉強のため3カ月以上も練習から離れていた。
志望する横浜市内の私立高校への合格が決まったのは1月24日。2週間足らずの調整で大会に臨んだ。
試合では「失うものは何もない、と開き直ることができた」と予選3本目で自らのセカンドレコードとなる6m74をマーク。上位8人で争われる決勝は、最終6本目の試技で6m70を跳び、兵庫県の選手と並んだものの、当日の3番目の記録で上回って、3位入賞を決めた。高島君は「夏の全国大会入賞者のほとんどが出場している中で、3位に入れたことは素直にうれしい」と笑顔を見せる。
「成長できた3年間」
小学校時代は、野球で全国大会への出場経験もある高島君。中学校で陸上部に入り、顧問の池田克行教諭の勧めで走り幅跳びに挑戦すると、すぐ才能を開花させた。1年生の10月に行われた学年別の全国大会「ジュニアオリンピック」でいきなり優勝。翌年の同大会でも準優勝し、全国にその名を轟かせた。
しかし今シーズンは苦しんだ。「優勝を意識して臨んだ」という夏の全国大会。トレーニングの成果で走力がアップしたことで、踏み切りにずれが生じるようになった。技術面の迷いにプレッシャーが加わり、まさかの予選敗退に終わった。
それだけに中学生最後の全国大会での3位入賞は喜びもひとしおという。「3年間でいいことも悪いことも全て経験できたからこそ、成長できたと思う」と振り返る高島君。高校でも競技は続けるつもりだ。「改善できる部分は山ほどある。高校ではまず7mを跳んで、1年生でインターハイに出場したい」。自らの限界にこれからも挑み続ける。
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