市民の足として地域に親しまれている湘南モノレール株式会社(田中孝治社長)がこのほど、北関東や東北で地域交通事業の活性化を支援する株式会社みちのりホールディングス(本社東京都、松本順社長)の傘下に入ることが発表された。主要株主である三菱重工が進めるグループ会社再編の一環で、運行業務はこれまで通り続ける。
三菱重工など三菱系3社は5月22日、保有する湘南モノレールの全株式を交通事業支援会社の株式会社みちのりホールディングスに譲渡することで合意した、と発表した。
株式譲渡は6月上旬に行われ、湘南モノレールは、みちのりホールディングスが92%の株式を保有するグループ会社になる。
今回の決定について三菱重工は「現在進めているグループ会社再編の一環」と説明。車両の供給や保守などは、引き続き行っていくという。
湘南モノレールは1966年、湘南地域の住宅開発に伴い三菱重工、三菱電機、三菱商事、京浜急行などの合弁により設立された。懸垂式モノレールのパイオニア的存在として、1970年から大船―湘南江の島間(6・6Km)で営業運転を開始。1990年以降、利用客は年間1千万人に及び、昨年6月には乗客総数4億人を達成した。
「観光客の利用増図る」
同社を傘下に収めることになったみちのりホールディングスは、株式会社経営共創基盤(冨山和彦代表取締役)の100%出資により2009年に設立された交通・観光事業経営支援会社。グループ内に福島、茨城、岩手など北関東、東北の交通・観光事業会社5社を有しており、従業員数は約3500人にのぼる。
福島県の会津バスでは、一般路線と観光路線を一本化することでルートやダイヤの見直しを図り、岩手県北バスでは観光客はもちろん地元住民も楽しめる「路線バスの旅」を実施するなど、ユニークな企画による利用者増に成功している。
同社は「施設のバリアフリー化を進め利便性の向上を図るとともに、観光客の利用を促進することで、乗客の増加を目指したい」としている。
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