鎌倉市は江ノ島電鉄長谷駅近くの空き地に、大型バス専用駐車場の設置を決めた。長谷周辺では団体客の急増により、客の乗降を待つバスが渋滞を引き起こして市民生活に影響を与えており、市は対策を急いでいる。
大型バス専用の駐車場ができるのは、江ノ島電鉄長谷駅近くの県道32号藤沢鎌倉線が134号線にぶつかる地点にある約850平方メートルの土地。
市は、今年度の予算に「(仮称)市営長谷駐車場整備工事請負費」として1176万2千円と土地賃借料360万円を計上した。
今後、土地の所有者である県と個人から借用し、最大8台の観光バスが収容できる駐車場の設計などを進めていくという。年度中のオープンを目指す考え。
団体客が急増
長谷寺や大仏殿高徳院などを目指し、多くの観光客でにぎわう同エリアで渋滞悪化が顕著になったのは1年ほど前から。
海外からの団体客が増加していたことに加え、同時期に市内笛田の八雲神社前交差点近くにあった民営大型バス専用駐車場が、宅地開発のために閉鎖されたことが引き金となった。
この結果、高徳院前の県営駐車場を利用するバスが急増。駐車場に入れないバスが道をふさいだり、なかには路上で乗客を降ろすバスも出るなどして渋滞が発生している。
長谷駅近くに勤務する女性は「海外からの観光客が増えている実感はあったが、昨年ごろから特に大型バスが増えた。車道にはみ出して歩く人も多いので危ないと思っていた」と話す。
対策待ったなし
現在、市がホームページ上で公開している観光バスの駐車場は、鶴岡八幡宮や鎌倉宮、由比ガ浜地下駐車場など7カ所。
2019年にラグビーワールドカップの決勝戦が横浜で、20年には東京五輪セーリング競技が江の島で開催されるなど、さらなる観光客の増加は必至だ。
市交通計画課は「交通渋滞は深刻な問題と認識している。引き続き活用できる土地があれば駐車場を作っていくとともに、ロードプライシングなどの検討も並行して進めたい」と話している。
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