市の景観重要建築物にも指定されている旧村上邸(市内西御門)の土地と建物について、所有者から寄付の申し出があり、市が受納手続きを進めている。
旧村上邸は正式な記録は残っていないものの、1939年以前には現在の建物が建てられたとされ、41年に村上忠助氏の所有となった。2階建ての和風木造住宅で「鎌倉の典型的なお屋敷」として評価され、99年には鎌倉市景観重要建築物に指定された。
邸内には茶室や能舞台があり、2000年代前半までは、お茶会や稽古場として市民にも開放されていたという。
寄付は村上氏の妻で2014年春に亡くなった梅子さんの遺志によるもの。あわせて「維持管理のために」と、現金1千万円も寄付された。市の景観重要建築物等保全基金に積み立てられ、保存活用に充てられる。
市は「民間との連携も視野に、損傷の激しい茶室や門、屋根などの修復策や活用方針を今年度中に示したい」としている。
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