安倍晋三首相は9月25日、衆議院の解散を表明した。これを受けて民進党所属で鎌倉市選出の県議会議員、早稲田夕季氏(58)が議員を辞職し神奈川4区(鎌倉市、逗子市、葉山町、横浜市栄区)から国政挑戦の準備を進めている。また任期満了に伴う鎌倉市長選挙(10月15日告示、22日投開票)には、NPO代表の寺田浩彦氏(55)が立候補を表明し、現職・新人合わせ5氏による争いとなる公算が強くなっている。衆院選は10月10日公示、22日投開票となり、鎌倉市では初の市長選との同日実施となる。
早稲田氏が衆院選へ
鎌倉市選出で民進党所属の県議会議員、早稲田夕季氏が9月25日、辞職願を県議会議長に提出し、本会議で許可された。早稲田氏は昨年3月、同党神奈川4区の公認候補予定者に決定しており、現在、同区から立候補の準備を進めている。
早稲田氏は取材に対し、安倍首相による突然の解散を「加計、森友問題を隠すためのものだ」と批判。自民党の経済政策「アベノミクス」については「大企業と一部の富裕層を優遇するもので、庶民の生活の底上げにつながっていない。税金の使い道を人への投資に変え、将来への不安を解消したい」とし、憲法に関しても「9条を堅持したい」とした。
早稲田氏は東京都出身。政府金融機関などでの勤務を経て2005年に鎌倉市議会議員となり、2期目途中の11年に県議会議員に初当選。15年の選挙で再選を果たしていた。
民進党の候補予定者が相次いで小池百合子東京都知事の新党「希望の党」に合流している状況に対しては「リベラルの代弁者として、従来通りぶれずに活動をしていく」と話した。
神奈川4区では元みんなの党党首で現在は無所属で活動する浅尾慶一郎氏(53)、防衛・内閣府副大臣を務める自民党の山本朋広氏(42)がそれぞれ出馬へ準備を進めているほか、「希望の党」の動きにも注目が集まる。14年12月に実施された前回衆院選の鎌倉市の投票率は59・97%だった。
寺田氏市長選に名乗り
鎌倉市長選挙には9月22日、寺田浩彦氏が無所属で立候補の意向を表明した。
寺田氏は東京都出身で町田市在住。都立工業高等専門学校を卒業後本田技研に入社し、2輪車や4輪車の研究・開発に従事した。
12年から3年間鎌倉に住み、現在は鎌倉で自転車を生かしたまちづくりを進めるNPOの代表を務める。
20年東京五輪での自転車競技(ロードレース)のコースを、鎌倉を含むエリアに誘致することを目指し、合わせて自動車の流入抑制、ミニバスや路面電車、海上交通といった新たな交通体系の整備により、渋滞解消や観光客の回遊促進に取り組むとしている。
また深沢の市事業用地に自転車競技も可能な総合スポーツ施設を整備するとともに、環境性能に配慮したごみ焼却施設を併設。野村総研跡地はスポーツ、文化、芸能、モノづくりを学べる教育施設とし、由比ガ浜の商業施設計画地には、「鎌倉海浜ホテル」を模した宿泊施設を復活させ、コンベンション施設としても活用する考えという。
市長選には現職の松尾崇氏(44)のほか、元NHK記者の飯田能生氏(55)、弁護士の石田智嗣氏(55)、フリージャーナリストの岩田薫氏(64)が立候補を表明している。前回13年の市長選の投票率は、過去最低となる37・40%だった。(9月27日起稿)
鎌倉市交通安全対策協議会初詣に合わせて鎌倉駅周辺の交通規制を行います。鎌倉への初詣は電車・バスをご利用ください。 https://www.city.kamakura.kanagawa.jp/koutsuu_anzen/nennmatsu.html |
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