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健康管理に必要な生活習慣コラム【2】 ピロリ菌除菌後も内視鏡検査を 取材協力/柳川クリニック 柳川健院長
Q・43歳女性です。胃にピロリ菌が見つかったので先日、除菌療法を受けてきました。担当の先生からは、「無事に除菌できました」と伺いました。その際、「胃からピロリ菌がなくなったので、今後は胃の内視鏡検査は受けなくても大丈夫です」と言われました。本当でしょうか?
A・ピロリ菌の除菌療法を行ったからといって、胃の病気にならないとは言えません。したがって、定期的な胃の内視鏡検査をお受けになることをお勧めいたします。
ピロリ菌は通常、6歳未満の幼少期に、ピロリ菌に汚染された水の摂取や両親等からの口移しによる摂食によって感染します。感染してしまうと、成人になり慢性胃炎が持続することにより、ピロリ菌を保有していない人に比べて、胃癌になる確率が高くなってしまいます。
ここで注意して頂きたいのは、ピロリ菌に感染していても多くの人は一生胃癌になることはない、ということです。ただしピロリ菌に感染していない人に比べて、胃癌になる確率は高くります。
逆に、ピロリ菌を保有していなくても胃癌になる人は一定数いますので、胃の中にピロリ菌がずっといない人でも、胃の定期的な内視鏡検査は必要になってきます。
今回のご質問のように、「ピロリ菌を除菌したら、もう胃癌や胃潰瘍にはならない」と勘違いされている方がいますが、ご注意ください。
現在のところ、ピロリ菌の除菌療法を終えた後、5年以上が経過すると、徐々に胃癌の発症率が下がってくる、と広く考えられています。
ピロリ菌感染や、胃癌のことで心配なことがある方は、お近くの専門医にご相談ください。
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こどもタウンニュースかまくら3月12日 |