3つの選挙が行われ「選挙イヤー」となった2017年。歴史文化交流館や由比ガ浜こどもセンターなど新たな施設整備の話題も多かった。また鎌倉花火大会をめぐっては、市観光協会への補助金削除を受けていったんは中止が決まるなど状況が二転三転した。鎌倉の1年をニュースで振り返る。
【1月】
第2次大戦中、ユダヤ人難民に「命のビザ」を発給した外交官・杉原千畝と、難民の日本での生活を支援したヘブライ文化研究家・小辻節三の功績をテーマにした展示会が市中央図書館で開催された。
【2月】
高梨由彩(ゆい)さん(手広中)が、女子硬式野球の国際大会に日本代表として出場。
【3月】
JR鎌倉駅東口の駅ビルが「CIAL鎌倉」としてリニューアルオープン。
松尾崇市長が市議会全員協議会で、市役所本庁舎の「移転整備」方針を表明。
【4月】
JR北鎌倉駅に隣接する素掘りトンネルの通行止めが続く状況を受け、同駅下りホームの大船側に臨時改札口を設置。
【5月】
鎌倉歴史文化交流館が開館。世界的建築家ノーマン・フォスター氏が手がけた建物も話題に。
【6月】
「大船立体」の車道本線の供用が始まる。
鎌倉文学館が来館者300万人を達成した。開館33年目で。
【7月】
県立フラワーセンター大船植物園の改修工事始まる。来年3月末まで。
由比ガ浜に市内初の「病児保育室」がオープン。
国指定史跡永福寺跡の整備工事が完了し、現地説明会が開催された。
【8月】
七里ガ浜自治会が夏祭り40周年を記念して挑戦した「8時間で50mリレーを走った最多人数」でギネス世界記録に認定。
【9月】
国土交通省が設けた「観光交通イノベーション地域」に鎌倉市が選定。今後、ロードプライシング実施に向けたデータ収集を行う。
【10月】
住民票の写しと印鑑登録証明書が全国のコンビニで取得できるように。
1月から行われてきた改修工事を終えて、鎌倉芸術館が再開館。
【11月】
中学校給食がスタート。「民間事業者による弁当箱を使ったデリバリー方式」により実施。
由比ガ浜こどもセンターの整備が終わり、保育園、子育て支援センターがオープンした。来年4月には障害児通所支援施設も開設。
休日急患歯科や在宅訪問診療の拠点となる「鎌倉市口腔保健センター」が開所。来年2月からは障害者診療も実施する。
【12月】
映画『DESTINY鎌倉ものがたり』公開。鶴岡八幡宮での奉納上映に1千人が集まったほか、地元企業とのコラボイベントも。
市長選・衆院選は市政初の同日実施
「選挙イヤー」となった2017年。4月23日には市議会議員選挙が行われ、新たな市民の代表26人が決まった。
現職4人が議席を失う一方、元職・新人合わせて8人が当選するなど、3分の1近い顔ぶれが変わる結果に。トップ当選は6198票を集めた長嶋竜弘氏だった。
10月22日には衆議院議員総選挙と市長選挙が行われた。両選挙が同じ日に実施されるのは市政初。
市長選挙は現職の松尾崇氏が新人3人を破って3選を決めた。また衆議院議員選挙では、県議から転じ、立憲民主党から立候補した早稲田夕季氏が初当選を果たした。
「鎌倉花火大会」開催めぐり混乱
今年で69回を数える鎌倉花火大会をめぐって、混乱が続いた。
大会運営の中心的役割を果たしている市観光協会が、観光案内所で「雇い止め」を行ったとする問題を受けて、市議会が2月定例会で同協会への補助金を削除した予算案を可決。その後、同協会が実行委員会を退会すると表明したことから、いったんは7月開催の中止が発表された。
しかしその後、市主催、市民有志が実行委員会を結成する形で、当初の予定通り7月19日に実施された。
資金の募集には、クラウドファンディングや市民からの募金も活用された。
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